昭和33年 大阪生まれ。大手食品メーカーの営業を経て'90年、32歳で松前屋に入社。3・4代目と共に10年以上仕事ができたことが何よりも財産だ」と言う。 '99年 常務取締役就任 |
弊社は、大正元年の松前昆布本舗の創業後、昭和36年に心斎橋松前屋の塩昆布メーカー部門として分離独立いたしました。 以来、その製品は、心斎橋の松前屋を通じて、大手の百貨店販売店で多くのお客に親しまれてまいりました。設立後50年をふりかえりますと、『温故創新』の合言葉の下、昆布に限らない新商品の開発、定番をより一層磨くと、双方向性を重視した社業の発展をしてまいりました。定番を磨くとは、長年のお客様の期待にこたえ続けることです。 人が美味しいと感じたものは記憶に刻まれます。しかし、その人の味覚は年齢や経験とともに成長し、美味しいと感じた記憶を超えてゆきます。私たちはこの記憶を超える期待にこたえるために、日々努力を積み重ねて、定番をより一層磨き続ける必要があると考えます。多くの新商品を開発してきましたが、その間に学んだ技術を伝承される技術に取り込む作業は、欠かすことができない重要な問題と考えております。
また、私たちは人間尊重・相互信頼を基本に、お客様、全従業員をはじめ広く社会から信頼される会社であり続けたいと考えています。 その為にコンプライアンス重視はもとより、『食の安全安心』にお応えすることは食品会社として何よりも基本と考えます。 このような当たり前のことを当たり前に着実に積み上げてゆくためには、全従業員の意識の健全性が重要です。 その為に 『勉強勉強』『お役立ちか?』『もっともっと』『くふうくふう』『ありがとう』そして最後に『お守りください』と手を合わせる心を松前屋フィロソフィーとしてかかげ、日々励行に努めております。 考え・想う集団作り、これが私たちが目指す会社作りです。
私たちは平成21年度に一部の装備を一新して、『昆布の水塩』という日本でも初めての液体調味料作りをスタートさせました。塩昆布や佃煮という旧来からの固形プロダクツから液体へ、より一層レベルの高い衛生装備と衛生概念へのチャレンジです。そして平成25年度には社名を『松前屋Kitchen&Co.』と変更して、昆布とは違った食材へのチャレンジをスタートさせました。「ウマミというものの『凄い!』を世の中の人に伝え、多くの人に幸せ感を持ち続けてもらう」こんな松前屋グループの企業理念に沿って、日本の食文化に貢献し創造的な挑戦に力を尽してまいります。今後とも温かいご理解とご鞭撻を賜わりますようお願い申し上げます。